じすぺけRくん、ユーザー車検.....の巻
04年3月12日実施


 ホント、この車検満了日を呪ってしまいたくなりますよ、毎回。
 ジスペケR号、4月1日なり。
 ということは、車検作業のメインステージは自ずと3月の一ヶ月間ということになるわけですが、いやはやこの3月というのは言わずと知れた年度末。私んとこもご多聞に漏れず一年で最も繁忙な時期。毎回毎回涙ちょちょ切れる思いで車検通してますよ、ホント.....。

 で、今回もなわけですね。さぁ、いってみよーっ!

 今回の車検に際し、必須整備個所というものは既に潰してあるためそんなに気合入れる必要もない程度には整えられているので助かりました。つまり、去年の大晦日ツーリングまでに「前後ブレーキパット交換、キャリパー・マスターO/H」「フロントタイヤ交換」「オイル交換」などは済ませてあったので、あとは各所微調整.....チェーン清掃・張り具合チェック、各ボルト・ネジ類の締め付けチェック、それと車体の細々お掃除程度を本番までに済ませれば後は面倒臭いのは各書類を揃えることですね。

 今回私の場合の「練馬」の陸運局での話しをベースに進めていきますね。他は他で若干手順やら項目に違いがあるかもしれませんので了承下さいませ。

<<車体回りチェックについて>>

 まずはバイクの車体事前チェック。
 前述の通り予め主要な部分については概ね終わっていたので、あとは検査官に好印象を与えるために各所念入りに綺麗にしてあげます。やはりパッと見の第一印象によりそれが悪いと余計念入りに不具合個所を重箱の隅的に探されてしまってはたまりませんからね。
 今回私は、チェーン清掃に命掛けました(笑)。それとチェーンの張り具合。検査官が回ってきて、コンコンッと長い柄のハンマーで各所ボルト類の締り具合をチェックする流れでこのチェーンの張り具合もチェックされますので、あまりダラ〜ンとしていると指摘が入る恐れがありますので未然にチェック&張り調整しておきましょう。
 それと灯火系のチェック。
 ヘッドライト点灯・上下切り替え、ホーン、左右ウィンカー、前後ブレーキランプ、ナンバー灯の点灯作動をチェックしましょう。いきなり現地で切れていること発覚?!なんてことないように。
 それからライン上でハネられる可能性が一番高いのが「光軸のズレ」です。これはハイビーム状態でヘッドライトの照射角度を測りチェックされるのですが、何の気なしに手を付けずにいると結構これに引っ掛かかったりします。5m離れた場所の壁などにハイビームで照らして、水平よりちょい下、ちょい左にバイクの調整ツマミで合わせる.....らしいのですが、私は面倒臭い...といよりも自身がないのでいつも検査場周辺のテスター屋さんで合わせてもらっちゃいます。ちなみに有料。私のジスペケ号はデュアルヘッドライト(2灯)なので1灯よりもちょいお高くて確か¥2,000ほどだったと思います。ラインが混雑しているときにハネられると並び直したりあれこれ面倒なので、光軸が合っていようとなかろうと検査場に入る前にまずはテスター屋さんに入っちゃいます。
 しかし今回はテスター屋さんに行きませんでした。うまくいったらめっけもん!だってみすみす光軸チェックの工賃を払っちまうのは勿体ない。ダメもとでラインに並ぶつもりでした。とはいうものの、実は光軸チェックは自分ですらやってなひ・・・は〜っはっは。こいつ車検を舐めてんな・・・(-_-;)

 そうそう、カウル付きバイクのスクリーンの縁なのですが、最近のバイクは皆スクリーン一体式...というかスクリーンの末端自体を丸形に処理されていますが、私のジスペケR号のスクリーンの端には黒い縁ゴムでその角で怪我しないように処理されていまして、やはり見映えから私はその縁ゴムを取り払っています。前回の車検の時にそれを指摘され、縁を丸く処理するか、なにかテープか何かを貼って対処しておくようにと言われました。ただこの時車検を通してはくれましたけどね。で、今回は最初から取り付けていきました。車検作業をスムーズに運んでいくために。

<<車検ライン予約について>>

 さて、車体整備のメドが立ったなら、次は車検ラインの予約です。
 自分が受けようとしている陸運局(車検場)に「ユーザー車検の予約」の問い合わせをすれば的確なる指示があるはずです。私の受けようとしている「練馬」の車検場(練馬区北町2-8-6)ではテレフォンサービス(03−3931−2200)が稼動しており、「ユーザー車検」のガイダンスに従ってダイヤルを押していけば自動受付にて受理され、当日の予約番号をもらえます。この番号(数桁のランダムなもの)を忘れないように何かにメモし、検査当日受付でその番号により予約確認をしますので、検査初期段階での最重要課題となります。ちなみに予約は一週間前からの受付となります。それとこれまたテレフォンサービス上で予約解除、変更などもできますので、とりあえずここいらへんってことでの仮押さえ的に予約入れておくのもいいかもしれませんね。まずは車検日を押さえておかないと車検ラインに立てませんから。

 さてそのガイダンスによりますと、受けたい車検日設定の次に検査時間を聞いてきます。「午前」「午後」「どちらでもよい」なのですが、これは「午前」をお薦めします。なにはなくとも「午前」です。「午後」からでしか車検場へ赴けないというのならそれは仕方ありませんが...。というのは、検査でなんらかのチェックが入ってしまいその場でもし対処修復できなかった場合でもやはりなんとかその日のうちに車検は通してしまいたいのが人情です。となると近所のバイク屋などあちこち駆けずり回ってでもなんとかしなくてはいけないわけですが、「午前」であればそのまま「午後」まで費やしても構わないのです。とにかくその日のうちなら有効なのです。いくら「午前」でハネられたとしても「午後」まで使えばなんとかなるでしょう。
 そんな意味からもできることならば「午前」必須ということです。

<<必要書類について>>

 さてさて、検査ライン予約が済みましたらあとは虎視眈々検査当日を待つだけなのですが、私は毎回事前に検査場の近辺の代書屋で必要書類のみゲッチューしてきちゃいます。
 もし書類の書き方がわからなかったら車検当日にでも近所の代書屋に駆け込めば全てやってくれます、有料で。それを持って検査場受付へ行けば例えユーザー車検ビギナーであってもまず間違いはありません。書き方わかっている人なら検査当日その代書屋へ行って必要書類(一式数十円、60円くらいだったかな?)を購入し、検査場の記帳台で見本に沿って間違えないように記入していけばこれまた問題はないはずです。
 ただ、どうしても当日は気忙しくドタバタしてしまうものです。よってこういった書類は事前に購入し記入まで済ませ、当日はただ提出するだけでいいようにしておくと気持ち的にアドバンテージを得たような気がするので私は毎回そのようにしています。とはいえ二度手間になるので日頃忙しい人には無理な話かもしれませんね。(つーことは、私はヒマジン?!汗)

 実際当日検査を受けるための必要書類一式としましては「継続検査申請書(専用4号様式)」「自動車検査票 1(裏が2)」「自動車重量税納付書」の3種類(3枚)です。代書屋で購入する際に「自動二輪ユーザー検査の必要書類」と申し出れば確実です。
 それらの他に「点検整備記録簿」なのですが、これはバイクを買った時についてくる書類入れの中に入っているものでも一向に構いません。が、私みたいに古〜いバイクなんかの場合、もしかしたら破損又は紛失してしまっている可能性もあるわけですが、その場合も代書屋に備わっていますので購入後チェック項目ごとに該当のマーキングを施していけばいいわけです。

 今回私自身のユーザー車検において作成した上記必要書類の記載例(PDFファイル)です。この通りで何ら問題なく通せましたので間違いはないと思います。よろしかったら参考になさって頂けたら幸いです。ただーし!ひじょぉ〜に見づらいです。藁をも縋る思いの人のみの閲覧をお薦めします(笑)。

「継続検査申請書」
半分から上のマークシート部分は「鉛筆」による記載です。

「自動車検査票 1(表)」
上部に車体番号等と一番下に住所氏名の記載以外は特にありません。

「自動車検査票 2(裏)」
車検証をよ〜く睨めっこしながら記載すれば難しいことはありません。

「自動車重量税納付書」
こちらも上部に車体番号、住所氏名等を記載するのみです。
当日は必要印紙を下部添付場所に貼り付けます。
「重量税」¥5,000、「検査手数料」¥1,400

「点検整備記録簿」
点検項目のチェックボックスの中に左上の記号でチェックしていきます。

 はい、あと必要な書類としましては、「車検証」「自賠責保険証」「納税証明書」です。「車検証」は、ま、言わずもがなのアレですね。「納税証明書」も毎年4月付けにて5,6月頃不幸の手紙のように回ってくるアレですね。注意しなくてはいけないのが「自賠責保険証」です。車検の有効期間内を網羅するように自賠責の継続手続きを予め行なっておくことが必要です。勿論行き付けのバイク屋さんで済ませておくに越したことはありませんが、これまた代書屋でも扱っているのでその都度いちいちバイク屋さんで行なうのが面倒臭かったりしたらこの代書屋を利用するのが良いかもしれませんね。ちなみに私は毎回この代書屋で更新しちゃってます。ちなみに自賠責保険料は、¥18,440 です。ついでに...、重量税が¥5,000、検査手数料が¥1,400 です。ぶっちゃけ、ユーザー車検代のみならば総額¥24,840 で済んじゃうわけですよ。やっす〜〜〜
 た〜だ〜し、車両整備に関する全ての責任は自分にあるわけですから、検査官を「誤魔化す整備」ではなくて、しっかり「安全運行を目的とした整備」を施す必要があり尚且つそれに対しての義務と責任が常に付いて回っているということを忘れずにいることが必要不可欠です。

<<検査当日について>>

 さて、そうこうしているうちに緊張の検査当日です。今まで何度もやっている私ですがしかしそれも2年に一回のことだけに細かいところを忘れてしまっていたり、バイクも当然前回とは違う状態になっているわけです。無事に通るだろうか結構不安だったりするものです。そんなときは、なにごとにも早め早めの行動は全てにゆとりをもたらします。できる限り早めに検査場へ入る事をお薦めしときます。

 当日最後のチェック項目の光軸チェックをテスター屋さんにしてもらい(今回前述の通り私はスルーしましたが...)、いよいよ検査場入りです。
 まずは検査の手順、各個所の回り順を案内板でチェックしてからその順番通り回っていけば難しいことはありません。もし途中でわからなくなったらその場で尋ねれば係の人が親切に教えてくれます。
 まずは練馬の陸事の場合「D棟(???Cだったかな?爆)」で必要印紙購入・台紙に貼付と納税証明書による納税確認となります。「自動二輪のユーザー車検どぇす!」と言えば勝手にチェックしていって次の指示をくれます。
 次は「A棟」の受付で全書類のチェックを受けます。そしてそこでいよいよ入るべくライン番号の指示を受けます。あとはそれらの書類持ってバイクと一緒にその指示された番号のラインに並べば検査開始!です。
 その際に、持参する数種類の書類が風などで飛んだりバラバラになったりしないようにクリアケースとかクリップの付いたボードなんかを持ってくることをお薦めします。検査の途中で書類落したりなくしたりしたらターイヘン。

 さて、そのラインに並んでいると長い柄のついたハンマーを持った検査官が順番にチェックしてきます。自分の番になったらまず書類を手渡します。検査官がそれらのチェックとバイクのフレームの刻印を確認しそして実際の車体点検に入っていきます。バイクに自分が跨り検査官の指示通りに各灯火類・ホーンを作動させチェックを受けます。次にスタンドを掛け自分はバイクから離れ検査官はそのハンマーで各所ボルト類をコンコンと軽く叩きながら緩みがないかどうかを確認していきます。
 一通りのチェックを受け問題なければ書類にハンコもらって次へ進みます。次はいよいよ機器による検査です。まずはブレーキテスト。
 まず最初は前輪をドラムの上、所定の位置にタイヤを置きます。上に表示板があって、ブレーキを掛ける指示と共にフロントブレーキレバーを握ります。続いて後輪です。前後共終わって問題なければ次へ進みます。そして次はいよいよ例の光軸検査です。
 ヘッドライトをハイビームにして所定の場所にバイクを止めると、計測機器が向こうで勝手に動いて測定を始めます。これも上部の案内表示板に指示が出ますのでその通り行ないます。OKなら「○」、NGなら「×」...当たり前っすね(笑)
 ただですね、2年前に受けた際はデュアルヘッドライトの場合、片側づつ測定するためにどちらか片方のライトを厚紙かなにかを貼り付けて隠して測定を受け、それが終わるとその目隠しをもう片方に移し再び測定を受ける...なんてことをしていたので今回もそうであろうと片側のヘッドライトを目隠しして臨んだのですがその片側の測定が終わった時点で検査終了?!おまけに検査結果は「○」!!ぷぷぷっ...ダメもとが大当たりーっ!でした。¥2,000が浮いたぁ〜〜〜♪ラッキーでした。もしかしたら、最近のバイクって例えば左がロービーム、右がハイビームなんてのがあったりしますからてっきりそんなバイクと勘違いしちったのかな?いやいやまかりなりにも相手はプロフェッショナル。そんなヘナチョコな間違いはしないであろう。今だになんとも???ではありますが、とにもかくにも通ってしまえばこっちのもんよーっ!って方向で。
 無事に最後のその検査が終了し検査官にハンコもらったら、「A棟」の受付へその書類を持って行き提出します。すると程なく名前を呼ばれ、おニューの車検証と、これまたおニューのステッカーをもらいます。あとはこのステッカーをバイクのナンバープレートに貼ってあるお古のヤツと貼り換えればこれにて今回の車検作業は全てオシマイ!あとは浮かれている気持ちをちゃんとコントロールしながら無事に帰宅すればもう完璧です!
 どうです?たったこんだけですよ。かんたーんなもんざんしょ?
 そうそう、今回から車検証とステッカーが以前のものとデザインが変わってました。ん?デザインなんて次元の代物ではありませんけどね。正直な感想としては.....せっかく仕様変更するんだったら、もっとなんとかなんねーかー?!なんて(笑)

 さて、そんなわけでこのジスペケR号にとって一体何回目となったんだろう?車検が今回も無事に終わりました。冒頭でも述べているように、ホント年度末のクソ忙しい時が車検になることに毎度のことながら気を揉んでいます。ま、それがそんなに苦になるのであれば一度車検を切ってしまい暇な時期に改めて通せば次回からは楽になるというものですが、それはまたそれで仮ナンバー取ったりと面倒が増えるので現状で頑張りますけどね。

 とりあえず今回は、お上から「あと2年間の公道走行を許すーっ」という御墨付きを貰っただけであり、間違いのない安全を保証されるものではありません。月並みではありますが、ユーザー車検は自分自身の手を汚すことで比較的安価に車検を通すことができる為に時間に融通つけられる人にはお薦めです。但し、これも前述している通り「車体に関する全責任は自分自身にある」ということを肝に銘じておく必要があります。今回車検通ったからもういいやーではあきまへんで〜。決して乗りっぱなしにすることなく常に自分のバイクを細部に至るまで愛情込めて舐め回す様に見ていきましょう(笑)。そうすることでより一層自分のバイクに対する愛着倍増です。
 あぁ、それなのにそれなのに、自分のバイク点検整備していたときに判明した驚愕の事実。前回の車検の時から2年経った今回まで、実にたった6,000kmしか走ってない?!ん〜〜〜〜〜

 もっともっと走らんかぃ、ゴルァーーーっ!!

 スンマソン <(_ _)>


そんなわけで、まだまだ終わらないメンテナンス地獄天国!

04,4,15 up
written by cow-boy



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