じすぺけRくん、初めての大怪我?!.....の巻

 それは01年の晩春〜6月くらいのことだったと思います。考えてみたら初めてのじすぺけRくん、大怪我でした。
 そもそもの原因は、右コーナーで深い轍に前輪を落としてしまいそのままフロントからスリップダウンしました。速度はさほど出ていなかったのでライダーはほとんど無傷でした。バイクもそう願いたかったのですが、そうは問屋が卸しません。滑走して行ったバイクはガードレールに後輪からぶち当たり、その反動で前輪も・・・。最初の衝撃でスイングアームがフルストロークし、リアのアクスルシャフトのナットがサイレンサーの内側に食い込み、見事風穴が開きました。そりゃもうそこから良い音が・・・(笑)。

 とりあえずバラして怪我の状況診断をしているところです。
 その約1年後に発覚した事なんですけど、向こう側の壁に立てかかっているFフォークもこのときに若干逝っちゃってたみたいです(笑)

 右側に倒れてそのまま滑走したのでカウルの右側は当然ガリガリっす。でもフルカウルのお陰で、ケースカバーに風穴が開かなくて済みました。(^。^;)ホッ

 当然外側は路面滑走によりガリガリ〜〜〜〜

 でもですね、事態はそれだけでは済まなかったのですよ。そんなガリガリ〜〜〜よりも重大な結果が・・・(^_^;;;
 ガードレールにヒットしたリアタイヤがその衝撃でリアサスフルボトムになるくらいスイングアームが沈み込み、挙句にリアアクスルシャフトのナットがサイレンサーの内側に食い込み、フルボトムの状態のまま固定となってしまったのです。つまりじすぺけRくんのシャコタン仕様のでき上がり♪...これはこれで格好良かったりすんですがこのままでは困ったちゃんなので、みんなで力ずくで元に戻したら・・・あ〜ら、見事な風穴がポッカリと。良い音がするようになったんですけど、それと同時に排気ガスで目が染みるぅ〜〜〜

 マフラーの風穴と並んで今回の大事は、フロントホイールリムの変形でした。やはりガードレールを甘く見ちゃいけません。かなり手強いです。この程度なのでエアー漏れもなくなんとか走って帰れましたが、ハンドルには強い振動が…そりゃそうですわな。

 前の方から見ると如実です。かなりひんめくれています。回転もかなり左右に振れています。

 リアホイール側も若干ではありますが変形が認められます。ですが、この程度のことと現在もこのままで放置しています。殊更に不具合は見受けられませんので良しとしましょうか(笑)

 とまぁそんなわけで、一応この時点で復活を果たすのに必要な治療としましては、Fホイールの修正または換装。マフラー交換またはリペア。こんなもんでした。右側カウルのガリガリ感が更にパワーアップしましたが、見てくれを気にしなければこれまた良しとしちゃいましょう。
 ちなみにこの時点ではまだFフォークの曲がりには気付いてはいませんでした。というか気付かないようにしていたのかもしれません(笑)。だって、走っていて手放しすると右へと切れ込んでいくのは確認しちゃってましたから…。

 さてそれからというものの、修理をどうするか...から始まり、するのかしないのか?も含めてあれこれ思案していました。ですが、いくしかないでしょう。直すしかないでしょう。
 まずはマフラー。
 とりあえずヨシムラさんちに問い合わせてみました。丁度時期的に、鈴鹿8耐の一週間前というとんでもない戦場と化しているであろう状況が容易に想像できたので何かと心配していたのですが、すると丁寧な応対と合わせてこんな答えが返ってきました。
 「サイレンサーの中まで損傷が及んでいると難しいかと思いますが、とりあえず送ってください。」...というものでした。
 早速送ってみたところすかさず即日連絡がありまして、
 「大丈夫ですね。直ります。」...これには(^。^;)ホッとしました。ただ続く言葉に少々思い悩み考え込みました。
 「そのままのアルミ管ならば料金\18,000(税別)です。ですが、\30,000でカーボンサイレンサーにもできますが.....如何致します???」あああああくまの囁きだぁ〜
 ・・・いやぁ〜〜悩みましたね、一瞬迷いましたね。ぬな?!かかかかーぼん?!...性能にはほとんど関係ない代物でしょうが、しかーし!その淫靡な響きにしばし心奪われオツムがトリップしてしまいそうになりました。が、経費節約節約・・・ブツブツブツ・・・自分の中の煩悩を押さえつけ、泣く泣く「いいいーです。そのままのアルミにして下さい」...ふぅ〜やれやれ、なんとか欲望に打ち勝つ事ができました。ヨシムラのねーちゃん、侮り難し・・・
 それから実に1〜2日でリペアされたものが送られてきました。ほぇ〜〜早いわっ(驚)ヨシムラさんに感謝です。はい。さすがだ・・・。
 送られてきたおニューのマフラー(サイレンサーだけですが 笑)、ピッカピカっすぅ〜〜、感動っすぅ〜〜、顔が映るっすぅ〜〜

 さてそのマフラーと同時進行で検討していたホイール関係ですが、連日「某オークションサイト」をチェックしていました。そこにふと出た代物『'89GSXR750RR 前後ホイールセット』にチェックイン。私のGSXRは'88年式、こちらは'89年式。ですがこちらはRRという、当時165万円もの値段がついていたいわゆる限定バージョンなのでした。とはいえFホイールのサイズ「3.50 X 17」はスタンダードと同じです。しかしRホイールサイズは「5.00 X 17」とワンランク太いんです。これはどうしましょ?!...というか、実はそれにほくそえんでいたのです。今時「4.50 X 17」などをスタンダードしているなんて(...って昔のバイクだから仕方ないんですけど)せめてもうあとワンランクは欲しいよな、とかねてより思っていたのです。そこでこれを機に換装してやれ―っ!計画がムクムクと。だって、2年後のタイプの'90年式L型ではこのサイズになっているのだから、比較的簡単に換装できるのでは?!と甘く考えていたのです。
 とまぁそんな目論みを抱きつつ、その某オークションサイトで頑張った結果、確か4万円程度で落とせたんじゃないかなと記憶してます。
 送られてきた商品を前に、頭の中ではこれらを装着し、再び颯爽と走り出している自分の姿を思い浮かべてはニンマリと薄ら笑いを浮かべていたことは言うまでもありません。

 作業に移ります。
 マフラー装着・・・問題なく終了。
 リアホイールのオーバーサイズ化は現物合わせをしてみるとかなり面倒臭く大掛かりになりそうでした。何よりもチェーンラインを合わせるのが大変そう。ドリブン側で確か7mm程外側に逃げてるんですが、ドライブ側ではそんなに外側へ逃がせません。フレームに思いっきり干渉します。あじゃぱぁ〜〜〜
 こうなると、ハブを削って加工するしかありませんね。とまぁこれはほとんどの場合の常套手段でしょうが、私はあわよくば周辺パーツだけの交換でほとんどボルトオンでいかないかな、と砂糖よりも甘く考えていたのでした。それだけに早々の壁に簡単にノックアウト。そのオーバーサイズのリアホイールは今も眠っています。でもいつかは日の目を浴びせてあげようとは思っているのですが…。
 さて、Fホイールです。
 ひん曲がっているホイールにはほとんどおニューのBSのBT020が履いてあります。それ共々タイヤ屋に持っていってタイヤの履き替えをしてもらいました。そしてブレーキディスクを移し替えて、はい、こちらはボルトオン(当然っすね)で本体に装着、これで主だったところは完了です。
 ふぅ〜やれやれ・・・。苦節何ヶ月?!夏の間をぼちぼちと進めながらなんとかその終わりには目処が立ち、秋口頃に試走。そして10月にはこの仕様のまま乗鞍経由白川郷までの日帰り800kmツーリングへ無事に行って帰って来れました。
 あ〜ぁ、よかったよかった(^。^;)ホッ

そんなわけで、まだまだ終わらないメンテナンス地獄天国!

02,12,13
written by cow-boy



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