talk about '88


 そもそもなぜに私が'88年に拘るのかといいますと、私自身がバイクに本格的に興味を持ち、バイクの免許を取り、そしてバイクに乗り出した年だからです。まぁ言ってみればそれだけのことなんですが・・・。でも初めて興味を持って覗いてみた世界は、見るもの聞くもの全てがワクワクドキドキの連続だったように思います。で、その当時を席巻し活躍していたその頃の私にとっては羨望の的だった超バイクには今だに何か特別な思い入れを感じてしまいます。あの頃の私にとってのスーパーヒーローは今でもそうなのです。今でも街中で見掛けると心のどこかで敬意を表して見つめている自分を発見します。

 さて、1988年のバイクを取り巻く状況は如何なものだったのでしょうか?うろ覚えながら私が感じていたことをほんの少し述べてみましょう。
 当然私自身はオケツにまだ卵の殻がくっついているような超ド初心者ライダーであった為にその当時の新米ライダーが肌で感じたままを述べるしかないのですが・・・。そうですね〜その年代前後は超過激なハイパーバイク...いわゆるレプリカバイク全盛だった頃でしょうか。猫も杓子もレプリカバイク。それ以外はバイクにあらず!そんな風潮が蔓延していた様に思われます。ツーリングシーズン真っ只中ともなると各高速道などのSAにはバリバリのレプリカバイクで溢れ返っています。尚且つ、レプリカバイクに乗っている者は真夏でも革ツナギでないと恥ずかしいくらいにみな見事にレザースーツで決めていました。
 それと各メーカーともにレースに掛ける意気込みも大したもので、ホモロゲ取得の為に、まんまレーサーのような限定モデルを投入してきた頃でもありました。例えばHONDAさんちのVFR750R(RC30)とかYAMAHAさんちのFZR750R(OW−01)などといった目ん玉が飛び出そうな超価格のバイクも即日完売といったような狂った世の中。バイク業界もバブル全盛でしたっけね(遠い目)つつついには、このあと量販バイクでこれ以上の価格は見た事ない?!という520万円っつーNR750ってぇお化けバイクまでもが・・・。とにかく連日度肝を抜かれるというか抜かさせてくれていた覚えがあります。

 さて、その当時の私はと申しますと。。。
 HONDAさんちのプレミアまで付きまくった「RC30」が注目を集めていましたが、他にも...88のNSR250Rってのもなかなかイッちゃってるバイクでしたね。かくいう私も乗ってました。はい。
 まずはこいつのポジションに閉口しました。それまで乗っていたのがKawasaki GPz400Fだったために余計そのように感じられました。最初のうちはひとツーリングもちませんでした…手首が(痛)。ツーリング先で擦れ違う同じNSR乗っているライダーはみな一様に左ひじをタンクの上に乗せ頬杖ついたりしてましたっけ(笑)。みんな頑張って乗ってるんだなァ〜なんて妙な連帯感が?!でもですね〜速さはピカイチでしたね。しかも2ストなのに特有の乗り辛さもないという…。ただーしっ!やはりその超性能を遺憾なく発揮させるにはあまりにも私が未熟者すぎました。はい。芦ノ湖スカイラインで飛びましたとさ。ブレーキングで突っ込みすぎて、ジャックナイフして、そのまま前方に o(%)○シュワッチしました(マジ)。

 前述の「レプリカブーム」とは相反しますし矛盾してますが、そういえば「カタナ」やら「ゼッツー」のブームでもあったような気がします。ちょいと昔のビッグバイクをフルカスタムしてぶいぶいいわせる・・・という。つまりは新型はひたすらレーサーチックなバイクを目指し、それとは人気を二分してのカタナ・ニンジャ等のカスタム人気も健在!といった感じだったかな。
 そもそも私がバイクに乗り始めたのは、すぐにでも限定解除(今で言う大型二輪)して目指すバイクは「カタナ(GSX1100S)」!!だったのです。そんな私は三月くらいに中型免許取得後その足ですぐに大型免許取得のために仕事の合間を縫って練習に励み、半年後になんとか限定解除を果たしました。そしてNSRを売り払い念願叶って「カタナ」をゲットしたのでした。ちなみにですね、奇しくも前述の通り”ブーム”の渦中にあった「カタナ」でして、私が購入したカタナは9,000マイル(15,000弱km)走っていて120万円!もしたんですよ〜(驚)。ちなみに私自身少々勘違いがありまして…いや、なにね、マイル表示とkm表示を間違えていたんですよ。てっきり...おぉ、9,000km走行か…まぁ妥当なところかな?…なんて(大笑)

 とまぁ、買って早々、要O/H!なんてこともございましたが、こいつとはそれから約10年もの長きに渡っての付き合いとなりました。私のバイク人生と切っても切れないバイク、カタナ・・・。こいつについてはまた近いうちに語ってみたいと思います。そんなことからも超大作になる事必至なのですが・・・(笑)。

 そんなカタナは常に手元に置きながら、2ndはコロコロ適度に変わっていました。FZR750〜GSX750RR〜RGV250Γ(現存中)〜TS200。でもそのコロコロ感はこの当時だけで、ここのところは全く変動はナシですね。ま、いろいろな諸事情につき・・・(涙?)

 この88年前後は、私のバイク人生の中でいうといわゆる青春時代にあたる年代です。それだけにバイクに対する感受性も豊かで、良い悪いに関わらずなにかにつけて影響されていたように思います。途中数年間を車の方に傾いていた事もあるのですが、ほぼその88年から02年の現在迄一貫して何らかの形ででもバイクに関わってきた私です。
 初心忘れるべからず。。。今まで同様にこれからもバイクを愛する心はどうやら変わることはないと思いますし、ないことを望んでいます。ヨボヨボのジジィになっても、魂に火が灯っている限りいつまでもどこまでも走り続けていたいです。
 そう、いつまでも、どこまでも。。。。。

02,12,11
written by cow-boy


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